平山郁夫、日本画壇に捧げた人生

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平山郁夫を紹介します。

 

1930年、広島県に生まれた平山郁夫は原子爆弾投下により被災を受けます。

これは本人にとって強烈な体験となり、以後後遺症が続きます。

東京藝術大学に入学するために上京し、前田青邨に師事しました。

 

1953年の院展で初入選を果たしますが、

原爆の後遺症が酷く、白血球は減少し、めまいで倒れ込む事も多かったそうです。

 

それでも精力的な活動を続けた平山郁夫はシルクロードに魅了されるようになります。

元々、仏教をテーマにした作品を多く描いており、シルクロードには人生で100回以上訪れたと言われています。

 

日本美術院展の理事長も務められ、日本画壇を推進すべくさまざまな活動を行われました。

その結果、平山郁夫の実績・実力は今のなお日本画壇で大きな影響を与えております。

 

平山郁夫『らくだ』

平山郁夫『朝暘らくだ行』

 

群青・橙の顔料を何層も重ね、日本画なのに重厚感のあるマチエールを作り出しています。

晩年期の作品を見ると

らくだに立体感があり、実際見ると一味も二味も違って見えると思います。

 

こんな素敵な作品を自宅に掛けられるとしたら、どんなに素敵な事でしょうか・・・

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