後藤純男

後藤純男さんの作品を紹介します。

後藤さんは、千葉県出身の方です。

16歳の頃に、山本丘人さんに師事したそうです。
その後、教職につきながらも創作を続けていたそうです。

後藤さんの作品は、描き方が美しいなと思います。

これらの二つの作品には、朧月が描かれていてその表現が綺麗だなと思います。

後藤さんがこの光景をみて描きたいなと思いたくなるのはわたしもきっと同じなんだろうなんて思います。

実際こういった風景を見たらなにかに残したいなと思いますよね。

実際、

冬のある日、埼玉のアトリエに降り積もった雪をみて、また、昇る朝日を背景に雪の重みでしなる枝先の思いがけない造形美を画家魂が描かずにいられなかった。ようです。

 

 

 

 

 

 

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この作品もきっと雪降る冬の寒い朝なんでしょうが、その朝と雪のおかげ?で澄んだ空気感もつけるなと思います。

この作品のなかの空が雲で覆われてえいて、その雲の種類というかをも分からせるというか質感を感じられるような表現に驚きました。

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伊藤清永

伊藤清永さんの作品を紹介します。

 

伊藤さんの作品の特徴は、このようになめらかな線を何層にも描いているのが特徴になります。

この作品ではその線のなめらかさのようなものを見ることができるんじゃないでしょうか?

裸婦を描いている作品のなかで私はこのような包み込まれるようなタッチの作品好きです。

色味もしっかりとわかっていての描き方の上、さらに、この体のなめらかさが素敵だなと思います。

 

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また、メインとなるこの裸婦がそういう描き方をされていますが、周りに描かれているベットなのかな?は、線を重ねるという表現というより、何回にも絵の具を重ねているという印象が強いです。

 

裸婦の表情もとても穏やかなかんじもあり、伊藤さんの感情までも読み取れそうなかんじがします。

平山郁夫

平山郁夫さんの作品を紹介します。

平山さんの作品は、何を描きたいというのがはっきりとわかる作品が多く作られていると思います。

この作品はわかりやすいと思います。この手前にいるラクダにのった人をメインとして描いているんだろうな。というかんじですね。

この構図ってすごく美しいと思うんですよね。

背景には夕日と、その夕日に照らされながらラクダとともに旅をしている様子。

情報量は多いけれど、すごく綺麗におさまっていて見やすい作品担っているなと思います。

平山郁夫『朝陽砂漠を行く』

 

 

この背景になっている方々がうっすらとした表現になっているのは砂漠で、風が吹いたとかで砂埃に隠れそうになっていたりとかの表現なんでしょうか?

 

なんかもし、そうだったらなんとなくリアルさを増しますね笑

木村圭吾

木村圭吾さんの作品を紹介します。

木村さんの作品は、植物を大切に、そして植物の存在感を表している作品が多いなと思います。

この作品は、竹の道ですが竹を生かしたこの道からは、奥の方に光が見えます。

この美しさは、竹がなければ演出できないそんな強い意志が見えてくるような気がします。

竹から生える新芽や葉っぱの存在感も忘れてはいけない要素だと思います。

この葉っぱがあることによって竹一本一本を飾っていてかつ、ここに風が通ることでそよそよと。また、地面には光と影が変わって見えるみたいな幻想的な世界を表現できるのではないでしょうか?

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この作品は、なんだか新宿御苑みたいな印象を受けました。

なぜかというとなんとなく見てわかるように、手前には満開の桜の花に対し、奥にはビルが見えている。

そんな景色が見えるのは、新宿御苑がそうなのかな?なんて思いました。

 

ここでの植物に対して大切にしているなと思ったのは、自然物と人工物の対比にもみえなくはない作品ですが、

桜の花の表現?

手前の木々に対する輝きというのが絵の中で訴えられるような気がします。

この淡い光を感じるのは私だけなのか?

周りの景色とは違うタッチでこの木々を描いているのは間違いないと思います。

 

 

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森田りえ子 3

森田りえ子さんの2005〜2014年の作品を紹介します。

 

ここまでくると最近の作品って感じがしますね。

そこまでに、たくさんの絵を描いてきていると思うとなんだか画家さんって素晴らしいですね。

そんなにたくさんの自分の印というか主張ができるというのは、やっぱりこういう画家の人生も楽しそうだな〜なんて感じます笑

 

森田さんの作品は最近になるにつれて植物の作品が多いイメージがあります。

この作品は、菊?を題材とした作品なんでしょうか?

なんかめちゃくちゃ細い花びらが特徴的なんですかね?

細かいこの花びらをも一本一本細かく表現されている感じがします。

また、白い花は、他の花と比べて黄色と白のコントラスト、明度差があまりない中での表現になっているので難しい部分ではありますが、背景の色と、この周りに描かれている葉っぱや、花の表現が一番わかりやすくなるところなのかな?と思いました。

 

秋華

 

この作品の椿は、八重椿と呼ばれていてまだらな模様が特徴的です。

まだらな椿って一見びっくりしますが、花1輪1輪個性豊かな面白い花だなと思います。

 

人間は個性が豊かだなとかすぐにわかりますが、花や植物ってよくわかりませんよね。それでも、そんなかんじで、模様が変わるだけで個性が生まれるのってなんだか可愛くて愛おしく感じます。

八重椿

森田りえ子 2

今回は、1995〜2004年に森田りえ子さんが描かれた作品を紹介したいと思います。

森田さんの作品は繊細な作品が多く輩出されていますが、年代ごとになにか変化があるのでしょうか?

 

さてさてみていきましょうか!

森田さんの作品の中で、人物像は初めて紹介する気がする。笑

この作品は《楽園》という題名になります。

見たまんま!ってかんじの印象を私は受けました笑

こんな楽園な国がどこかにありそうな気がします。

どこか旅行に行った時に、この場所を楽園と感じてこの作品を描いたのか、それとも楽園と聞いてこの場所?国?を選んだのか。

 

どっちなんでしょうね?

 

女性の表情もなんだかこちらに目が向いていないので、モデルとしているというかんじがあります。

そしてよくこういうことがあるのか、なんとなくなれた立ち振る舞いのような気がします。

そんなのは私の勝手な詮索なんですが、この人がどんなかんじなのかな〜?とかモデルさんをみてよく考えますね笑

 

この作品の中での遠近感というものは若干ですが、つかれています。

背景に映るのはどこかの扉や入口になるのかな?

手前の女性とのはっきりくっきりと遠近感を出すためにぼやかしをつかっているというか。存在感の違いを感じさせるような演出・表現を使っているとお思います。

 

楽園

雪 月 花

森田りえ子 1

森田りえ子さんの紹介をしたいと思います。

森田さんは、兵庫県神戸市出身の方です。

四季を彩る花々や、京都の伝統文化を受け継ぐ舞妓達を描く日本画家さんです。

東京よりも自然がやっぱり多いなと思うのは関西ですよね。

 

また、四季を感じるのは、自然を感じる場所に行くのが一番な気がします。

 

今でも絵を描き続けています。

 

今回は、1980〜1994年までの作品を紹介します。

この作品は、《月光》という題名です。

なんとなくその題名にした理由もわかるような感じがしますよね。

この作品の題名はそういう名前ですが、モチーフとなっているのはきっとこの花なんだと思います。

この花が、こうやって月の光を浴びながら、生えているというところや光を浴びてうっすらと透明な花びらになるようなところから美しさを感じ、描いたんじゃないかと思います。

 

月光

 

この作品は《牡丹》という作品になります。

この作品は屏風絵のような大きなものに描かれたんだと思います。

繋げて書くということの難しさもありますが、この牡丹の花の繊細な部分や、葉っぱの細かい表現まで、しっかりと表現できていることに驚きました。

とても見ごたえのある作品になっているんじゃないかと思います。

 

牡丹

野村義照

野村義照さんの作品を紹介します。

野村さんの作品での表現は、なんとなくそのモチーフとモチーフの関係性を曖昧にするというか、もわっとした表現をよくしているなという印象を受けました。

 

この作品でも、どの部分を題材にしたいのかな?と思った時に、そんなメインで描かれているところは、この大きな高い塔のようなかんじがしてしまいますが、手前にある小さな建物にもピントが合わせられています。

そこから読み取ると、どこをメインにしてみるかは見る人次第!みたいな部分もあるのかな。

 

淡い表現は、そこを引き立てるために作ることもあると思います。

ここを見て欲しい!という時に画面の中で表現を変えるとやっぱりそこに目が行きますもんね笑

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この作品も、バラの花びらもしっかりと描かれているのはわかるんですが、今回は逆にそちらに目を向けて欲しいんじゃなくて花瓶の絵柄や、存在感を見て欲しいんじゃないでしょうか?

 

不思議なことにバラの影は描かれずに、花瓶の影は描かれています。

そんなところから、読み取ってはいかがでしょうか?

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坪内滄明

坪内滄明さんの作品を紹介します。

 

坪内さんは、伝統的な日本画・風景画を得意としましたが、花鳥画なども描いたそうです。

この富士山を描いた作品の細かい描写と観察に驚きました。

 

 

こういう雪の積もった富士山を見ると、富士山の表面の凸凹とかがはっきりと見えてきますよね。

 

しろと黒の影の差って、一番わかりやすい陰影になると思います。

 

 

なのでこの雪が降られている富士山の表情が読み取られて描かれているのがさらに美しいなと思います。

 

 

この作品のなかにある、手前に描かれた、草木の表現も細かいなと思います。

 

手前に描かれたものはもちろん、細かく描かないと遠近感を感じられないみたいなことがあるのですが、

富士山をメインとしてもその周りの風景にも力を抜かないというのに感動しました。

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酒井三良

酒井三良さんの作品を紹介します。
酒井さんは、師事していた画家さんがいたそうですが、

ほぼ独学で日本画を学んでいったそうです。

故郷である会津を題材にして描いた作品が有名でまた人気が高い作品だそうです。

また、そのなかでも作中にぼかした表現をしているそういった表現方法にも高い評価があったそうです。

この作品もなんだか可愛らしいなと思います。

色使いもそうですが、描かれている自然の山の中に1人倒された幹の上に腰掛けてなにか手前にある梅の木みたいなものを見ている様子がなんかいとおしく見えます。

  
また、この草の紅葉加減というか、紅葉した葉っぱの絨毯のようなところから四季を感じることができますね。