熊谷守一

熊谷守一さんの作品を紹介します。

熊谷さんの作品は、1つ1つの作品を仕上げる上で印象が全体的に美しさと可愛らしさを含んで描いているなと思いました。

この栗を描いた作品ですが、特徴をつかんでいるからこそ、情報量のすくない形で作品を仕上げることができるんだろうなと思いました。

栗ってイガイガのものに包まれていますが、この作品の中にはそんな情報が描かれていません。でも、このように栗とわかるには、形や色、細かい作業からその判断が可能になるということなんだろうなと思います。

背景のオレンジも、秋の色っぽく描かれている印象があります。

今は秋ではないけれど、もう春になっているのでだいぶ栗をみませんが、また秋になってこの作品をみたときに感じ方が少しでも変わるような気もします。

熊谷守一『栗』

 

この作品は可愛らしいなと思います。

紙雛という作品のタイトルになっています。

紙雛の印象は硬いような日本人形まではいかないけれどしっかりと日本人形らしさがあるなと思ったんですが、熊谷さんの作品は、簡潔に文章を書くように簡潔に作品を描くのがすごくいいところだなと思います。

この作品をみて紙雛だというのはわかると思いますが、優しい筆のタッチと、色味から熊谷さんの性格などがわかるような気がします。

 

熊谷守一『紙雛』

岩橋英遠

岩橋英遠さんの作品を紹介します。

岩橋さんの作品は落ち着いた作品作りをしているなと思います。

しかも、馴染みのあるような懐かしさを感じさせるような思いをさせてくれる作品作りをしているなーと思いました。

私はじっさいその作品を見たとき知らない場所だけれど妙に親近感が湧くというような気持ちになります。

 

下の作品の題名は「朝には狐も散歩する」といいます。

 

この作品の舞台は岩橋さんの故郷である北海道滝川市(江部乙)にある静かな郊外だそうです。

風光る朝の爽やかさを描いたと同時に、生まれ育った地への愛情が溢れている作品ですが、画面を探していても狐はいません。

しかし、岩橋氏は実際に狐が散歩しているのを見て、本作品の制作を思い立ったそうです。

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狐が散歩しているという表現がすごく可愛らしいなと思いました。

この作品の中に先ほども言ったように、狐本人はいないけれど、この風景をみて、どこかに自分だけの狐を想像しながらみてもらえるとすごく可愛らしいし、おもしろく作品を見ることができるなと思います。

 

作品を自分なりに見るってそういうことなのかなと思います。

想像というのは美術作品を見る上・描く上で大切になっているな〜と思います。

堂本印象

堂本印象さんの作品を紹介します。

堂本さんの作品の特徴は、このように作品全体としてたくさんの想いが描き込められているのも特徴の1つじゃないかなと思います。

また、この作品の中に描かれている黒い線はどういったイメージで描き上げているのでしょうか?

この作品を作るにあたって堂本さんはこのようにいっているそうで、

「楽譜を私なりに解釈して、絵の中に私の交響曲を表現したい」と。

 

この作品はそういう音楽系のものをモチーフに描いたんでしょうか?

すごく抽象的な作品の要素だなと思います。

 

抽象画っていうのは大体想像がしにくい上に、その人の思う形に変化するものなので、いろんな意味ですごく不思議だなと思います。

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この作品の中にはいろんな要素だけでなく、色味も使われているので読み取ったり自分なりの解釈は面白いだろうなと思います。

 

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宇田荻邨

宇田荻邨さんの作品を紹介します。

 

宇田さんの作品を紹介します。

宇田さんの作品は、自然を描くことが多いと思いますが、その作品もまた素敵だなと思いました。

このように、松の木でしょうか?山にたくさん生えている様子を描いた作品になっていると思いますが、遠近感もしっかりと感じることのできるような作品になっていると思います。

手前に描くものをしっかりと細かく書くことで遠近感もしっかりとしているんだろうなと思います。

若干このオレンジ色と、緑のコントラストが印象に残りやすいと思いますが、奥に描かれている空や、遠近感を出すための描き方の差をみてみるもの楽しいと思います。

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この作品はどれくらい大きなものなのでしょうか?

真ん中に分けられているような線があるのは、屏風絵だからなのでしょうか?

大きさも関係あったりはしますが、この特徴としていいなと思うのは、統一感があって色味の差が程よい感じになっているなと思います。

 

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竹内栖鳳

あとのこり数日で3月が終わって、4月に突入ですね。

去年の入学式がなんだか懐かしいです。
約3ヶ月の長い春休みを明けての友達に会うのが少しばかり怖いですが、楽しみです。

桜も咲いてきたんじゃないかな〜?

竹内栖鳳さんの作品を紹介します。

 

竹内さんのこの作品はとても有名な作品だと思います。

竹内さんの描く作品1点1点には優しさというか、そのモチーフに対する愛情がすごく込められている気がします。

この猫でみると、猫の毛並みや動きそんなものにも繊細に取り組まれていて綺麗な作品になっているなと想います。

毛並みと言ったらこの作品に描かれている猫のこの毛はとってもふわふわしている感じがします。

触ってみたいような、絵の中に吸い込まれるような説得力のある絵でもあると思います。

 

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みなさんはこの作品をみてどう思いましたか?

 

私はこの作品をみてなんだか心にしみるような、じわーっと感動をもらいました。

まず思ったのは、こういう表現からも始まる絵があるんだなと思ったのと、

様々な線や、濃淡と駆使することで同じ描画材料とは思えないほど幅広い表現をしていて感動しました。

 

これは現物を生で見てみたいですね。

 

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高山辰雄

高山辰雄さんの作品を紹介します。

高山さんの作品は、細かく筆を載せているようなタッチをしているのが特徴的です。

点描というわけではなく、筆の載せ方が細かいんだと思います。

こういう作業をすると、より立体感を感じることができると思います。

この空を見てもらうとわかると思いますが、若干色が所々で変化していて、それが美しくまとまっているのですごく綺麗だなと思いました。

遠近感を出すのに色の変化を出しているのもすごく特徴的であると思います。

 

手前のものほど細かい作業を重ねるという感じはあると思いますが、私的に見せたい部分は、その遠近感ではなく、真ん中?左に描かれている木々のような気がします。

そこの木にはいろんな木がありますね。

枝木だったり、いろんな色の木だったり、なので高山さん自体はその場所をメインにかきたかったのかな〜?なんて思います。

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この作品は、メインは、中央部分に描かれている女性3人なんだと思いますが、この女性たちはすごく美しく描かれていると思います。

また、周りの背景にも、様々な配色を気にしていて、混色することで出来上がった色味があるのでそこはいいなと思いました。

 

 

 

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堅山南風

堅山南風さんの作品を紹介します。

 

竪山さんのこの作品のなかに描かれているもチーフは、果物の柿と青いものは、梅でしょうか?それとも小さなりんごなのかな?

しかし、柿の表現は色だけではないんですよね。よく見ると柿っていうのがすぐに分かるには、形が正確じゃないと判断がしっかりできないというのはわかりますか?

よく、色があっているからそれに見えるという人がいますが、そういうわけではないんですよ!

形があるからこそそのものに見えるんですね!笑

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また、この下に敷かれている布もしっかりと表現されているのも特徴的だなとおもいます。

この模様も適当ではなく、間隔をしっかりと作って配置されていますね。

下村観山

下村観山さんの作品を紹介します。

下村さんの作品は大きな作品が大きいです。

屏風何枚かの作品が多く輩出されています。

また、背景が金に染まっている色味をしているのですが、この作品はある意味特別な作品なのかなとおもいます。

この作品は、面白いなと思ったのは、この人の足の向きです。なんだか面白くないですか?

どっちとも同じ向きをしているので、どうしてこのような形をしているのかが不思議です笑

なんだか、歌舞伎の人のような立ち住まいがあるなとおもいます。

 

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この作品で見て欲しいなと思ったのは、着物の模様です。

模様がとても美しく、細かく描かれているのも魅力的なものの1つです。

佐伯祐三

佐伯祐三さんの作品を紹介します。

パリの石造りの建物やポスターの文字を独特なタッチで描いたことで知られる洋画家として佐伯祐三さんは有名です。

その作品は近代の洋画家の中でも際立った個性を放ち、没後80年以上が経過した今日もなお多くの人を魅了し続けているそうです。

前回紹介しました、荻須さんとともにパリに留学したのですがパリに行ってそれぞれの表現の仕方を学んでいったのでしょうかね?

パリ行ってみたいな〜〜

パリの堅牢な建物を重厚な筆致で描く独自の作風を確立したそうです。

 

一時帰国をはさんで1927年に再びフランスに渡り、

鮮やかな色づかいと踊るような繊細な線描で、街角のポスターやカフェなどを描いた名作を次々と生み出しました。

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佐伯祐三さんの描き作品は、立体的でかつ、奥行きのしっかりと表現されていて

何がメインと描かれているかはっきりとわかりやすい表現をしているのも印象的です。

素敵な作品作りになっているなとおもいます。

 

もっと作品をみたいなとおもいます。

荻須高徳

荻須高徳さんの作品を紹介します。

荻須さんは、明治34年に愛知県稲沢市に生まれました。

大正10年川端画学校に学び、大正11年東京美術学校に入学し、藤島武二の指導を受けました。

 

昭和2年に卒業するとフランスに留学しました。

フランスは、やっぱり画家さんの世界でも大きなことなのかな?と思いました。

 

佐伯祐三さんと共にパリの下町を描いたそうです。

パリの街並みというのはやっぱり魅力的ですよね。

街全体が芸術のような街並みをしていますし。

私はフランスに行ったことがありませんが、よく写真を見て思うのは日本とは違う街並みがすごく印象的ですね。

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外国の面白いなと思うところは、張り紙や看板までもが全てデザインされているような感じがするので細かいところまで細密に表現して、それを伝えるために絵を描きたいなと思うのかな?とおもいます。