熊谷守一
熊谷守一さんの作品を紹介します。
熊谷さんの作品は、1つ1つの作品を仕上げる上で印象が全体的に美しさと可愛らしさを含んで描いているなと思いました。
この栗を描いた作品ですが、特徴をつかんでいるからこそ、情報量のすくない形で作品を仕上げることができるんだろうなと思いました。
栗ってイガイガのものに包まれていますが、この作品の中にはそんな情報が描かれていません。でも、このように栗とわかるには、形や色、細かい作業からその判断が可能になるということなんだろうなと思います。
背景のオレンジも、秋の色っぽく描かれている印象があります。
今は秋ではないけれど、もう春になっているのでだいぶ栗をみませんが、また秋になってこの作品をみたときに感じ方が少しでも変わるような気もします。
この作品は可愛らしいなと思います。
紙雛という作品のタイトルになっています。
紙雛の印象は硬いような日本人形まではいかないけれどしっかりと日本人形らしさがあるなと思ったんですが、熊谷さんの作品は、簡潔に文章を書くように簡潔に作品を描くのがすごくいいところだなと思います。
この作品をみて紙雛だというのはわかると思いますが、優しい筆のタッチと、色味から熊谷さんの性格などがわかるような気がします。